支援事業
●3:新しい取り組み
事例紹介:ベルカント(2017.2.13更新)
特定非営利活動法人 障害者地域生活支援センターベルカント
ベルカント(泉佐野市)
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■事業所概要
▲表をクリックするとベルカントさんのホームページが開きます。
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妥協をしない高い品質を保証 ベルカントさんのお仕事のレベルは、もはや事業所のレベルではないと言われます。それは、高い品質を保証するために「ちょっと歪んでいてもいいか」とか「障がい者だから」とか、そういった妥協を許さないというところにあります。ちょっとした汚れも見逃さないチカラ(検品力)の向上によって高い品質を保証していることから、ベルカントさん自身、営業活動に取り組まなくても、すべて先方からの依頼によって受注しているそうです。
対価はこちらが決める ただし、企業からお仕事を依頼されても、向こうからお金の交渉をしてきたらその仕事はやらないと決めています。ベルカントさんはご自身の理念や考えに沿った企業さんとだけお付き合いすることにしています。それは障がい者が地域で自立していくためにより高い工賃を支払うということです。そのかわり先方の希望よりも早く納品したり、厳しい発注にも間違いなく対応しているのだそうです。そういった日々の積み重ねが現在の受注状況につながっています。
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そこでベルカントさんを中心に数か所の事業所がネットワークを組んで、そこからお仕事を分配するという仕組みをつくっています。高い水準のお仕事をやれば安く仕事をしなくなるのではないか、安く仕事を取ろうとするところの考え方を変えてほしいと願っています。実際にベルカントさんから仕事を受けておられる事業所もあり、新たに立ち上がった事業所へのサポートも取り組んでおられたり、事業所間の助け合いをすすめながら工賃向上に取り組んでいます。
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取材時に作業場を見学させていただきましたが、利用者さんも支援員さんも一緒になってどんどん仕事をこなしていらっしゃいました。手慣れた様子で治具を使わずに驚くほど正確に仕上げておられたのがとても印象的で、お仕事への意欲はとても高いと感じました。
ベルカントさんの平均時給は約270円ということですが、時給500円を目指しています。今のお仕事をキープしつつ、さらに収益をあげていくために展開しているのがプリントサービスやマイクロファイバー素材にプリントしたタオルの受注です。これらの製品は収益性がよく、Facebookや知り合いからの口コミで徐々に広がっています。“A型に追いつくB型事業所”ももはや現実のものとして考えられるところに来ています。
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(理事長の西口さん)
■先進事例の紹介バックナンバー
http://l-challe.com/kouchin/projects/archives/957
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