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支援事業

事例紹介:ショップともに(2016.8.30更新)


 

社会福祉法人 和泉幸生会 ショップともに(和泉市)


■事業所概要

 

「ショップともに」さんは、和泉市の就労継続支援B型事業所です。1981年に障がい者が地域で働く場所として活動をスタートさせました。最初は地域の空き缶回収からはじめて、陶芸でコップや箸置き、お茶わんなどをつくったり、畑作業やさをり織りなど地域の人に自分たちの作ったモノを買ってもらうということを念頭にお仕事をされてきました。そして2003年に社会福祉法人になり、2010年には就労継続支援B型事業所の指定を受けました。現在の利用者は43人。ほとんど和泉市内から通われています。

 

 

地域の役に立つ仕事に取り組む

現在のお仕事は、主に「喫茶」「清掃」「軽作業」「ラスク販売」があります。
喫茶は、地域の市営住宅の団地の一階にあり、平日の9時から15時半まで営業されています。メニューはコーヒーなどの飲み物とトーストやサンドウィッチなどの軽食類です。そこで利用者さんは接客や調理補助、レジ等を担当されています。お客様は近所にお住まいの方が中心で地域コミュニティの拠点となっています。
また、清掃は周辺にある団地が主な仕事場所です。入居者の高齢化が進んでいることもあり、ショップともにさんに除草作業等お掃除の依頼があるそうです。高齢化の進む地域のニーズに応えることで、お仕事の獲得と団地の美化にも貢献しています。
地域に貢献する取り組みは清掃以外にもあります。“100円サービス”といわれるもので、掃除や草抜き、犬の散歩に粗大ごみの処分、購入されたコタツの組み立てなど地域の方が日々の生活の中でちょっと困っていることをお手伝いするというものです。100円サービスは、10分働いて100円いただきますというシステムで、特に資格がいらない作業を請け負うということですが、こちらも利用される方には大変喜ばれているそうです。
また、ご本人に代わって市内にあるお墓の掃除や草抜きを行う“墓石清掃代行サービス”にも取り組んでおられます。1回500円という料金設定ですが、地域で暮らす人にとって本当にお願いしたいことが仕事になっています。

 

 

自分たちのブランドを全国に発信しよう

軽作業は段ボールの組み立てが中心です。重度の障がいの方にも取り組めるものとして定着していますが、たくさん仕上げて儲けを出すというところまではまだ難しいようです。
らすく工房は喫茶店から歩いてすぐのところにあり、かわいらしいクマのイラストがある“Smile Tomoni”の看板が目印です。大きなガラス張りの店舗は外からも作業の様子がよく見えるので安心感があります。商品であるラスクは、プレーンや紅茶、コーヒー、レモンライムなどいろいろな味が楽しめます。価格も一袋100円から200円ととてもお手頃な値段設定で、ギフト用のセット販売もあります。最近は麩を素材にしたラスクも販売されていますが、ふんわりとした食感がとても好評だそうです。
ラスクづくりに取り組まれた経緯については、ショップともにというブランドを全国に発信できないかという思いからだそうです。老若男女、どの方にも喜ばれるものをつくろうということでラスクに取り組まれるようになりました。ですから、個人のお客様に買っていただくだけではなく、会議でのお茶うけや団地のカラオケ会など人が集まるところで使っていただく機会も多いようです。全国的に販売先を拡げていくために、ホームページを活用した販売も積極的に行われています。

らすく工房HP http://www.rusk-tomoni.jp/index.html

 

 

働き方はいろいろ、障がい者が主役になれる事業所に

ショップともにさんの工賃は、基本的に1時間130円と60円の二段階で、それにお仕事によって手当が加算される仕組みです。平成26年度の月額平均は11,956円ですが、よく働いていらっしゃる方だと月2万円くらいになるそうです。施設を利用される方の思いとしては、お金がもっとほしいとがんばる人もいれば、仕事のやりがいを重視する人、居場所として利用できればという人などさまざまあるようで、その人にどんな仕事をしてもらったら意欲が向上するのかということはとても腐心しておられるようです。
最後に今後の方向性についてお尋ねしたところ、もっと拠点をどんどん拡げていきたいということを話されました。これまでも地域の高齢者や子どもたちからいろんな困りごとや希望を聞きながらやってきましたが、さらにそれを拡げていきたいということでした。例えば、最近法人として“こども食堂”の取り組みもはじめられたそうですが、そこで利用者さんが厨房に入って食事をつくったりということになれば、それも仕事になります。利用者さんが施設の中だけにとどまらず、法人の仕事を担う存在になればいいなということでした。
取材の時に、たまたま居合わせた方でグループホームの世話人をされているという方を紹介していただきました。その方も元は利用者としてグループホームを利用されていたということで、まさに障がいのある人が障がい者自身や高齢者や子どもなどを支える存在として活躍されています。

(管理者の柳さん)

 

■先進事例の紹介バックナンバー
http://l-challe.com/kouchin/projects/archives/957

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