大阪府工賃向上計画支援事業

※終了しました。

【第27回カフェ】 平成23年10月19日（水）
〈 話題提供 〉社会福祉法人息吹　あっとほーむ
〈 会場 〉大阪市教育会館（アネックスパル法円坂）
〈 参加施設数 〉8施設11名

今回は箕面市の社会福祉法人息吹“あっとほーむ”の植田さん、塩入さんをゲストにお迎えしました。昨年から始めた配食サービスで4,016円（H21年度）⇒9,461円（H22年度）と大きく工賃アップされています。

＜新体系移行をきっかけに＞
“あっとほーむ”は、もともと箕面特産のもみじの茎切りなどの内職作業を中心に運営されていましたが、自立支援法で新体系に移行することを機に、利用者さんのアンケート調査をしました。その結果、利用料が発生したら通所しないと答えた方が半数近く（当時工賃は2,500円ほど）、就労したいと答えた方が9割にのぼりました。そこで就労継続支援B型事業所に移行することとし、新しい作業を取り入れて利用料の自己負担を上回る工賃を得よう、就労に向けてがんばろうということになりました。

＜「強み」を活かして配食サービスに取り組む＞
まずは自分たちに何ができるかを考えました。“あっとほーむ”では、開所当初より、利用者さんが自分たちの昼食を作りたいとのことで、自分たちでメニューを考え、買い物をし、調理にも取り組んできました。そこで配食サービスをすることになったのです。作業所の設備を改修し、その間に、同業者の作業所さんの見学や調理のシミュレーションも行いました。そして、栄養士、調理師、配達員を配置してオープン！！価格は400円に設定。メニューは地産地消を意識し、バランスのとれたヘルシーメニューで他のお弁当屋さんと違いを出しています。

＜クチコミでたちまち90食！＞
当初の目標は一日60食でしたが、評判がよく、クチコミで近所に広まり、今では90食ほどになっています。お弁当と一緒にアンケートをとり、顧客満足度調査も実施。時にはシビアな意見もありますが、今後のメニュー開発に活かしているそうです。今後の目標は150食。そして工賃3万円！工賃が上がったことで、今までほとんど作業に取り組めなかった方が、仕事に対してとてもやりがいを感じているとのことです。