カフェ&セミナー
●カフェ開催のお知らせ | 2010.11.01 |
第24回カフェ
※終了しました。
【第24回カフェ】 平成22年11月18日(木)
〈 話題提供 〉(社福)ヘレンケラー財団シルフ
〈 会場 〉大阪市教育会館(アネックスパル法円坂)
〈 参加施設数 〉13施設14名
今回のカフェは、大阪市阿倍野区にある就労継続支援B型シルフの五百蔵(いほろい)敏之さんをゲストスΠカーとしてお招きし、平均工賃月額が、16,868円(平成20年度)から27,705円(平成21年度)と大きく伸びた秘訣、地域との関わりなどを中心にお話していただきました。
シルフは、平成14年8月から小規模通所授産施設としてオープン。平成18年10月に新体系移行し、パン、さをりを中心に製作しています。
わずか1年で大きく工賃アップした理由の一つに販売ルートの確保!
現在は、近隣の小学校、区社協、特養などで定期的に販売をしているとのこと。その営業方法は、飛び込みでお願いしに行くこともあるそうですが、区役所などで配布している特養などのリストを見て、電話営業をするそうです。
そして、こういったところに電話する際に、施設長ではなく、栄養士さんに営業をかけるそうです。この発想にはびっくり!まず、毎日の食事管理をしている栄養士さんに、パンの良さを知ってもらって売り込むというのは確かに良いアイデアだと思います。
工賃の考え方も、アップに繋がった要因の一つと考えられます。
「売上高-費用=工賃」ではなく、「工賃=売上高-費用」と考え、目標を明確にすることで、目指す工賃額にはどれぐらいの売上が必要かを、取り組む人にもわかりやすく、伝わりやすくしています。
パンの製造は、職員中心から徐々に利用者さん主体へとシフトしていったそうです。失敗することもありますが、その失敗をいかに成功に結びつけるか、そこを職員さんがサポートしています。利用者さんにわかりやすく、実際に良い例と悪い例を見てもらって、実感してもらう。そこをうまくサポートすることで次は成功する。すると、それは自信につながり、仕事の意欲に結びつくのだと思います。
今ではほとんどの作業を利用者さんだけで行い、その手づくりの温かみが売りでもあります。工賃アップは、お金のアップだけではなく、新しい人や場所と出会って良い意味での刺激を受け、心も豊かになるものなのかもしれません。
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